まずは川柳を一句。
セロトニン ノルアドレナリン ドーパミン (笑)
これな~んだ?
はい、ご存じのとおり、うつと関係があるとされている脳内物質。
これら3つを合わせて「モノアミン神経伝達物質」と言うらしい。
もちろん、うつ病がなぜ起こるのかはまだはっきり分かっていないわけだけど、
関係のありそうな神経伝達物質はある程度分かっているんだね。
今回は、薬以外の方法でこういう神経伝達物質を
ある程度コントロールできないか、探ってみようと思った。
まずは、敵(いや友かも)を知ることから。
それぞれの物質ってどういう働きをしてるんだろうね。
調べてみると、これらの3つを車の運転に例えて分けると
アクセルと
ブレーキの役割に分類できるみたいだ。
※「アクセル=その物質の増加」ではないことに注意。増加も減少もアクセルの作用。簡単に言うと、健康な状態では
快感を生み出すドーパミンと
緊張を作り出すノルアドレナリンを
セロトニンがうまくコントロールして
暴走しないようにしてくれている
ということみたいだね。
それぞれの物質を少し詳しく見ていこうか。
アクセル■ノルアドレナリン…「意欲と生き残るために必須の神経伝達物質」(資料1)
ヒトは恐怖・驚愕の体験に遭遇すると青斑核からノルアドレナリンを分泌し、闘争か逃避かの態勢に入り、ストレス体験を終息させるための行動に入ります。(資料1)
長期間回避不能のストレスにさらされてしまうと、ノルアドレナリンの機能が
うまく働かなくなって、ささいな攻撃に対しても攻撃・逃避反応をするようになるとのこと。
(資料1)不足すると…無気力、無関心、意欲の低下、うつ病の原因となります(資料2)
やはりノルアドレナリンの不足もうつ病の原因の一つなのかもしれない。
過剰だと…躁状態をひきおこします。またノルアドレナリンは血圧、血糖をあげる作用があるためノルアドレナリン の過剰状態が続くと高血圧、糖尿病の要因になるかもしれません。(資料2)
躁にならない程度に増やせば大丈夫ってことか。
■ドーパミン…「快感を増幅する神経伝達物質」(資料1)
快楽神経系が興奮すると、ヒトは快感を感じ、身体の動きが活発になり、ユーフォリア(多幸感。ハイな感じ)を得ます。(資料1)
快感を感じる物質ってことだね。
コレが暴走すると依存症を起こす原因にもなるらしい。
(資料2)不足すると…脳内のドーパミンの濃度の低下は、物事の関心が薄らぐなどの精神機能の低下、運動機能の低下、性機能の低下につながりま す(資料2)
まさにうつっぽい。僕もドーパミンが少ないのかも。
過剰だと…ドーパミンが過剰に放出されると統合失調症(幻覚、幻聴、パラノイアなど)トゥレット症候群(意識しないのに顔や頭が勝手に動く、 のど鳴らし、汚い言葉を発する)過食を引き起こすと考えられています(資料2)
ということは、幻覚を見ちゃったり変な行動をしたりしない限り、
ドーパミンは増やす方向で問題なさそうだ。
ブレーキ■セロトニン…「落ち着きと安定感をもたらす神経伝達物質」(資料1)
セロトニンは他の神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリンなどの情報をコントロールし精神を安定させる作用があり ます。(資料2)
言うなれば、上の2つ(ドーパミンとノルアドレナリン)のまとめ役ってことか。
不足すると…セロトニンが不足すると、うつ状態やパニック発作、摂食障害などを引き起こします。また起床後も覚醒状態をうまく作れ ず、その後も調子がでない状態や感情のブレーキが効かなくなり、攻撃的になりやすくなります。(資料2)
コレはあるなあ、起床後の覚醒状態を作れない。
過剰だと…抗うつ薬の副作用としてほとんどわずかではありますが、セロトニン症候群というものがあります。セロトニン症候群は症状として、 精神の錯乱、発汗、発熱、振るえなどがあり、抗うつ薬にはセロトニンを増やす作用のものもあるため、可能性としてセロトニンの過剰が セロトニン症候群を引き起こすと考えられます(資料2)
とのことで、増えすぎるとセロトニン症候群が起こるわけだ。
今のところこういう症状は経験したことがないので、多分僕はセロトニンも足りないのだろう。
ここまでのところでは、比較的分かりやすい説明を引用してきたけど、
上記3つの物質の働きについて、一応Wikipediaから裏付けしておこうか。
気にならない人は読み飛ばしてもらって全然大丈夫。
「ノルアドレナリン」ストレス・ホルモンの1つであり、注意と衝動性 (impulsivity) が制御されている人間の脳の部分に影響する。アドレナリンと共に、この化合物は闘争あるいは逃避反応を生じさせて、心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ドーパミン」ドーパミン(英:Dopamine)は中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。…統合失調症の陽性症状(幻覚・妄想など)は基底核や中脳辺縁系ニューロンのドーパミン過剰によって生じるという仮説がある。覚醒剤はドーパミン作動性に作用するため、中毒症状は統合失調症に類似する。強迫性障害、トゥレット障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)においてもドーパミン機能の異常が示唆されている。
一方、パーキンソン病では黒質線条体のドーパミン神経が減少し筋固縮、振戦、無動などの運動症状が起こる。また抗精神病薬などドーパミン遮断薬の副作用としてパーキンソン症状が起こることがある。
中脳皮質系ドーパミン神経は、とくに前頭葉に分布するものが報酬系などに関与し、意欲、動機、学習などに重要な役割を担っていると言われている。陰性症状の強い統合失調症患者や、一部のうつ病では前頭葉を中心としてドーパミンD1の機能が低下しているという仮説がある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「セロトニン」残りの2%のセロトニンは中枢神経系にあり、これらが人間の精神活動に大きく影響している。日常生活から、うつ病や神経症などの精神疾患(無論全てではない)に至るまでセロトニンの影響が注目されるようになり、近年では、セロトニン系に作用する薬物を用いることによって、これらの疾病を治療することができるようになった。主な薬物に SSRI や SNRI があり、両者共シナプスから放出されたセロトニンの再吸収を阻害する事により、症状を改善する。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
※追加情報
ノルアドレナリン系における変化は憂うつに関係する。SNRIは、脳内のシナプス後細胞で、利用可能なセロトニンとノルアドレナリンの量を増加させることによって、うつを治療する。最近はノルアドレナリン自己受容体がドーパミンも再取り込みするかもしれないといういくつかの証拠があり、これはSNRIがドーパミン伝達をも増加させるかもしれないことを意味する。ノルアドレナリン 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
もしや、僕にSNRIがある程度効くのは、このせいもあるのか?
さて、薬以外でコレを調節する方法ってあるんだろうか。
次の記事ではそれを書いてみよう。
ただし、どの物質が過剰になっても逆に別の病気になっちゃうみたいだから、
ただやみくもに増やせばいいってもんじゃないってことは覚えておきたいね。
要はバランスが大切っていうこと。
うつ3大脳内物質(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン)徹底攻略その2資料:
1.
神経伝達物質・脳内ホルモン2.
ノルアドレナリンなど神経伝達物質の説明